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USB 形状と規格について
今年Appleから発売されたiPhone15から、いよいよ充電端子がUSB Type-Cに変更されました。
USB Type-CはUSB端子の形状の事ですが、今回はUSB の形状と規格について簡単に説明したいと思います。
・転送速度によるUSBの種類について
現在USBの規格及び転送速度の種類は下記になります。
USB 1.1:最大転送速度12Mbps
USB 2.0:最大転送速度480Mbps
USB 3.0:最大転送速度5Gbps
USB 3.1:最大転送速度10Gbps
USB 3.2:最大転送速度20Gbps
USB4:最大転送速度40Gbps
USBは下位互換性がありますので、コネクタの形状が同じであればどの機器にも接続して使用できますが、転送速度は下位規格が基準となります。
(例)USB 2.0の機器とUSB 3.0の機器を繋げると、転送速度はUSB 2.0の速度となります。
また、USB 3.0やUSB 3.1といった規格については、新規格が複数回発表されていて、その都度名称が変わっています。
USB 3.0は「USB 3.1 Gen1」や「USB 3.2 Gen1」、USB 3.1は「USB 3.1 Gen2」や「USB 3.2 Gen2」と様々な表記方式がありますが、全て同じ規格となります。
※Gen=Generation(世代) Gen1=第1世代になります。
・USBコネクタの形状と種類
現在のUSBコネクタの種類はおおむね下記になります。
USB Type-A
USB Type-B
USB Type-C(TM)
mini USB Type-A
mini USB Type-B
Micro USB Type-A
Micro USB Type-B
当然の事ですがコネクタの形状が違うと差し込み出来ません。
・USB Type-A
パソコンやUSBメモリ等々、非常に幅広く普及している形状になっており、現在流通している規格は下記の3つになります。
USB 2.0 Type-A
USB 2.0 Type-A
USB 3.1 Type-A
USB 3.1、3.0、2.0は互換性がありますので、同じType-Aの端子であればどれでも接続可能で、変換ケーブルを使えばほとんどの端子に対応出来ます。
※USB2.0とUSB3.0以上の見分け方ですが、全てではありませんが端子内側が青い物はUSB3.0以上となっている物が多いです。
・USB Type-C (Type-B、mini、microは割愛します。)
USB 3.1の策定にともない作成された新しい規格です。変換ケーブルを使用すれば、USB‐Type-C非搭載のデバイスと接続することも可能です(USB Type-A等)。
従来のUSBはパソコンなどのホスト側はType-Aを搭載し、プリンター等の周辺機器というデバイス側はType-Bを使用するというルールでしたが、
USB‐Type-C両側で同じ形状の端子を使用が可能な為、Type-AやType-Bのように異なる形状の端子が混在する事もなくなります。
そしてType-Cの最大のメリットはUSB PD(USB Power Delivery)という規格に対応する事が可能となっております。USB PDでは最大100W(5A~20A)で充電が可能です。
PD対応製品であれば充電を高速(急速充電)も可能となります。
但しType-Cが全てPDに対応しているという事ではありませんので、注意が必要です。
次回はUSB PDについてお話したいと思います。
※弊社が代理店をしておりますFRECOM社の日本法人である、金辰電子株式会社様でもUSB PD対応のACアダプタをラインナップしております。
最後に
富士和電子の本業である電子部品・電子機器、カスタム(特注)電源、電子機器の開発受託等にも、興味がございましたら是非お問い合わせくださいね。