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12月に想うこと
毎年この時期になるとニューヨークのマンハッタンが恋しくなります。
それはアメリカで大学院生として生活していた24歳の時、
大晦日~ちょうど年明けの午前0時過ぎに黒人のホームレスのおじさんと心と心の交流といいますか、
喜びの共有があり、当時悩み苦しんでいた私の心の中の巨大な氷河が一瞬にして溶解し、
目前に広大なお花畑がバーっと広がり、ものすごい歓喜のあまり道行く人一人ひとりに「Happy New Year!」と
声をかけながら凍てつくマンハッタンの夜道をルンルン気分でスキップしながら歩いたという経験があるからです。
そんな思い出深い冬のニューヨークを舞台にしているがゆえ、
トム・クルーズとニコール・キッドマン主演映画「アイズ・ワイド・シャット」は好きな映画の一つ。
この映画でスタンレー・キューブリック監督は超富裕層の儀式を描いた(とはいえ、
実際のものよりはかなりソフトに)ゆえに、彼らの「バラしたな!」との怒りを買ったそうです。
監督はこの映画公開直後に亡くなったのですが、果たして偶然なのか、それとも・・・?
それはともかく、ニューヨークではYMCAを定宿としていたのですが、
帰ってからロビーでたまたま出会ったカリフォルニアの大学で教えているという黒人の大学教授と話し込み、
彼が「黒人たちの不満は頂点に達しており、内戦が起こる」と言っていたのが印象的でした。
その数か月後、彼の予言通りロスアンゼルスで大暴動が起き、大々的に報道されたのを見て驚いたものです。
私はかつてアフリカで働いたりもしていたのですが、
マスコミ・マスメディアはごく一部の表面上の事象を報道するだけなので、
一般国民は自ら能動的に調べない限り決して世界の実情が分からない、
即ち日本と海外との関係も正しく理解できないとつくづく思います。
「知らぬが仏」という言葉もあるように、知らない方が幸せ…
実際私は小学校2年生までサンタクロースが本当にいると信じていましたが(笑)…
ということもあるでしょうが、いずれは知らないことによる不利益が生じ知ることになるでしょうし、
やはり知ることにより視野が広がり新たな世界が展開し、
自分自身もグレードアップされるという意味で、どんどん知り、体験する方が幸福度は増してゆくのだと思います。
キリスト教徒以外の日本人にとっては若干商業主義的色合の強いイベントでもあるクリスマスですが、
今一度イエス・キリストが本当に伝えたかったことは何だったのかを知るべく探究してみるのも
新たな気付き・発見があって良いのではないでしょうか?
日本、そして世界中の人々が心暖まる素晴らしいクリスマスを迎えられることを祈念しながら、
クリスマス当日まで日々穏やかに過ごしていきたいと想う今月12月です。