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中国民用航空局によるモバイルバッテリー機内持ち込み規制
中国民用航空局によるモバイルバッテリー機内持ち込み規制の概要(2025年)
2025年7月8日から日本の航空機でもモバイルバッテリーの持ち込みのルールが改正されましたが、中国民用航空局(民航局)は2025年6月26日、緊急通知を発出し、6月28日から中国国内線において、3C認証マークがない、または不鮮明なモバイルバッテリー、さらにリコール対象となっている型番やロットのモバイルバッテリーの機内持ち込みを禁止すると発表しました。
規制強化の背景
2025年に入り、乗客が持ち込んだモバイルバッテリーなどのリチウム電池製品による機内での発火や発煙事故が相次いでいます。これを受けて、主要ブランドのモバイルバッテリーメーカーが安全上の問題から複数の製品をリコールし、国家市場監督管理総局も一部メーカーの3C認証を取り消しまたは停止しました。
持ち込み時の確認事項
各空港の公式サイトやSNS(WeChat等)で最新の運用情報を確認することが推奨されています。たとえば大連周水子国際空港では、搭乗前に以下の点を確認するよう案内しています。
・モバイルバッテリーに3C認証マークが付いているか、またその表示が明確か
・リコール対象の型番やロットに該当していないか
・3C認証が有効であるか
規定に合わないモバイルバッテリーの処理方法
空港では規定に適合しないモバイルバッテリーについて、以下の対応方法が案内されています。
・自主廃棄:空港内の指定場所で廃棄が可能
・一時預かり:一部空港では、荷物の一時預かりサービスを提供(例:大連周水子国際空港では出発当日の午後9時まで無料)
・宅配便利用:宅配サービスで自宅や指定先に送付可能。ただし、宅配会社によってはモバイルバッテリーの取り扱いを断る場合があるため、事前に確認が必要
参考情報・補足
・≪3C認証(中国強制製品認証)≫は、消費者や国家の安全、製品品質管理を目的とした中国政府の認証制度です。
・モバイルバッテリーは機内持ち込み(手荷物または身につける)のみ許可され、預け入れ荷物としての持ち込みは禁止されています。
・2023年8月以降に生産・販売されるモバイルバッテリーには3C認証が義務付けられています。2023年8月以前の製品は認証を受けていない可能性があります。
・RomossやAnkerなどのメーカーは、リコール対象製品を発表しています。リコール情報は「国家市場監督管理総局欠陥製品回収技術センター」の公式サイトで確認できます。
・3C認証の有効性は「全国認証認可情報公共サービスプラットフォーム」で調べることができます。
このように、モバイルバッテリーの機内持ち込みに際しては、3C認証の有無やリコール情報の確認が必須となっています。規定に適合しない場合の対応方法も空港ごとに異なるため、事前の確認が重要です。中国へ渡航の際は出発前に入念に確認をしてから出発してくださいね。