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ノートPCのキーボード交換覚書
FMV-LIFEBOOK U939/AW(2019年7月)で”Y”キーのチャタリング(ON-OFFを高速で繰り返す障害)がどんどん酷くなっているのでなんとかしてほしい。を受けてキーボード交換致しました。作業難易度的には0(簡単)-100(悶絶級)とすると中間の50くらいでした。
工具類の事前準備
作業マット・プラスドライバ各種・ステンレスヘラ・エアダスター・イソプロピルアルコール・キムワイプ・ネジ種毎の置き場
作業手順
以下の順で取外をしました。取付は逆の手順となります。
裏蓋→バッテリー→ファン→DCジャック→フレキシブルケーブル各種→ディスプレイケーブルコネクタ→マザーボード→キーボードとなります。
交換したキーボードは同一仕様ではなくUシリーズ共通部品を購入したため絶縁シートは現物合わせでカッターで成形して取り付けました。
詳しい取り付け方法はキーボードを購入したダイナショップ様ページを見ていただくとわかりやすいです。
注意点
- ながら作業はPCを壊してしまう恐れがあります。心静かな状況で作業が必要です(全工程を所要4時間をかけて行いました)
- 筐体とキーボードの取り付けネジ小ささと多さ(72本)これを紛失しないで取外→取付をすること。集中力と慎重さが必要となります
- マザーボードが強度的に弱く無理すると破損するので慎重にあつかうこと
- クーリングファンのコネクタは硬いので薄いステンレスのヘラで外すこと。(器用な人は指でできるかも)
- Wi-Fiモジュールのコネクタは外さないでぶら下げておく(取付がとても難儀)
- マザーボードを筐体にネジで取り付ける箇所はマザーボード基板上に▲印がパターンとして表示されています
チャタリングの原因
“Y”キーが物理的に破損していました。
パンタグラフが折れて折れた部材の樹脂一部が間に入り込んでいました。
物理的に外圧がかかってしまったのだと思います。
内部清掃
せっかく開腹しているので内部清掃もしておきました。特にヒートシンク・ファン回りをエアーで優しく埃の除去それとCPUは清掃後グリス塗り直しを行いました。
その他
このシリーズのキーボードは72本のネジで筐体に取り付けられているのは上述したとおりです。このおかげで抜群のキータッチを実現しています。キーボード単体ではペナペナでとても心もとない状態ですが、ネジを締めていく(打ち込んでいくイメージ)につれて、剛性が上がっていく感じです。
PanasonicのモバイルPCのキーボードは粘着テープで貼り付けてあるのでわたしのスキルでは交換ができません。富士通製ウルトラモバイル系シリーズのいいところとだと思います。
この記事を読んでキーボード交換してみよう!という方はちょっと待ってください。
難易度はそれほど高くありませんが、破損させ起動できないPCを作ってしまう恐れがあります。
破損リスクをなくすためにはPC保守会社様によるキーボード交換(過去1度交換修理をしました)をお勧めします。
2020年に類似PC(FMV-U938/TW)のキートップ外れをCEさんに修理依頼したところ43,700円修理費が発生しました。今回のFMV-U939/AWで修理見積をおねがいしたところキートップ交換41,600円 疑わしい部位としてマザーボード交換32,700円となっておりました。
当然ながら修理のプロによる作業で且つその型番の純正キーボードを交換なりますので文鎮を作る恐れが有りません。